尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV-6型と11型など)の感染によって性器や肛門の周囲に生じるイボの一種です。主に感染した方との性的行為で感染します。性的行為を活発に行う若い世代に多くみられます。カリフラワー状のイボができる以外特に症状を伴わないことが多いです。潜伏期は2~3月と長いために性感染症と気づかないまま過ごすことも多いと言われています。尖圭コンジローマの検査と診断は、通常では問診と、会陰部や性器にできたイボの評価によって行います。梅毒など、他の性感染症を合併している可能性があるため、血液検査を行って主な感染症の合併の有無を調べることもあります。尖圭コンジローマの治療には、外科的療法と薬物療法があります。病変の大きさ・数・性状・再発傾向・治療歴などをふまえて、外科的療法と薬物療法のどちらかを選択します。外科的療法には、外科的切除、電気焼灼しょうしゃく、液体窒素による凍結療法、レーザー治療があります。薬物療法は抗がん剤の軟膏なんこうなどによる治療方法です。イミキモド5%クリームの外用などが挙げられます。当院では液体窒素による焼灼やイミキモドクリームによる治療が可能です。