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慢性腎臓病(腎不全)

慢性腎臓病は、糸球体、尿細管が何らかの原因で障害され、腎臓の働きが悪くなる病気で一度悪くなると回復が困難となり、さらに悪化すると末期腎不全となり、人工透析や腎移植のような腎代替療法が必要となります。人工透析を始める患者さんの原因は、昔と違い糖尿病性腎症がおよそ半数になっており、続いて慢性糸球体腎炎、腎硬化症となっております。

以下に腎不全となる原因の主な疾患についてご説明します。

糖尿病性腎症

慢性糸球体腎炎

腎硬化症

症状 

体に水がたまることでむくみが出たり、血圧が高くなります。悪化すると肺に水がたまり、呼吸苦が出ます。また、老廃物がたまることで尿毒症(倦怠感、食欲低下など)を起こします。他にもエリスロポエチンの分泌低下で貧血が進みます。

検査 血液検査では、血液中のクレアチニンを測定し、ナトリウム、カリウムといった電解質に異常がないか調べます。クレアチニン値、年齢、性別から糸球体ろ過量(GFR)を導き出せます。このGFRの計算で糸球体が1分間にそのくらいろ過して尿を作り出しているかが概算が出せます。

治療 

一度悪化してしまった腎臓機能は戻ることが難しいため、それ以上悪くしないように食事、薬物により残っている腎臓機能を守ることが基本になります。それでも何年も徐々に腎臓機能は悪化し、末期腎不全に陥ることもあり、腎代替療法(透析、移植)が必要となります。透析には、腎臓の代わりに血液中の老廃物や余分な水分を除去する治療で、血液透析と腹膜透析があります。

血液透析は、通常週3回、1回4-6時間機械を使用します。効率よく短時間に血液を血管から取り出すために前腕などの動脈と静脈を手術でつなぎ合わせ、内シャントと呼ばれる血管を作ります。そして、そのシャントに太い針を刺し、血液を取り出し機械につけている透析膜を通し、きれいになった血液をもう1本の針からシャントに戻します。

腹膜透析は、専用の管をお腹に挿入する手術を行い、透析液を一定時間入れておき、腹膜を通し、老廃物、余分な水分を血液中から透析液中に移動させ、透析液を抜き血液をきれいにします。血液透析とは違い、自宅で行う事ができますが、血液透析よりも自己管理が求められます。

腎移植は、親、兄弟、子などの血縁者や配偶者から腎臓を提供してもらう生体腎移植と移植ネットワークに登録しておき、亡くなられた方から腎臓を提供していただく献腎移植の2通りあります。

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